庚申塔の解説
4/252024
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庚申塔(こうしんとう)は、中国に由来する道教の庚申信仰に基づいて建てられた石碑や石塔で、 庚申塚(こうしんづか)とも呼ばれます。庚申講を3年18回続けた記念に建立されることが多く、 塚の上に石塔を建てることから庚申塚、塔の建立に際して供養を伴ったことから庚申供養塔とも 呼ばれます。
庚申塔には、「庚申」や「庚申搭」と刻まれたもの、金剛像が刻まれたものなどさまざまなものがあります。 十一月・二月に多く建立されており、たいてい、数名から十数名、あるいは「講中」、「村中」の名が碑文に しるされています。庚申塔は造立年代の新しいものが多いためか、彫りもしっかりとしており、祀られた年代が 判読できるものが多いです。庚申信仰は、旧暦では60日に1度巡ってくる庚申(かのえさる)の夜に、人間の 体内に住んでいる三尸(さんし)という虫が天に昇り、天帝にその人の日ごろの行いを報告するという道教の 教えに仏教的な信仰が加わったとする考えや、中国の道教思想以前からの日本固有の神道から始まったとする 考えがあります。庚申の夜は徹夜し謹慎して過ごすほかに、夫婦の同衾が禁ぜられていました。